あのリュルトン家が造るボルドー自然派ワイン!
「Vin bio」の表紙も飾りました。
ボルドーでとても有名な、あのリュルトン家が有する自然派ワインのシャトーです。1992年からビオロジック栽培(エコセール認定)。プリムール売りはせず、2、3年熟成させてから出荷します。
「強さだけでなく、ハーモニーのあるワインを評価して欲しい」とオーナーが語るとおり、バランスのよい、上品な味わい。カシスやベリー系果実の背後に立ち昇るマッシュルームや土の香り、燻製のようなスモーキーな香りが、やみつきになりそうな個性的な味わいを生み出しています。
| 産 地 : | フランス ボルドー地方(ぺサック・レオニャン) |
| 収 穫 年 : | 2003年 |
| 造 り 手 : | シャトー・オー・ヌシェ |
| タ イ プ : | 辛口、赤ワイン |
| 葡萄品種: | カベルネ・ソーヴィニヨン 72%、メルロー 28% |
| 土 壌: | 表土に第三期の石灰岩を含み、いくつかの層になるピレネー産砂利質土壌 |
1974年よりリュルトン家のルシアン氏が所有、1982年に彼の父がこのシャトーを分担され1992年から現オーナーのルイ・リュルトン氏に引き継がれました(氏はバルサック地方のドワジー・デュブロカ(ソーテルヌ2級格付)も所有しています)。
ルイ氏はシャトーを引き継いだ1992年からビオロジック栽培を開始、リュルトン家の中では唯一彼だけがビオワインを造っています。5人の子を持つ親として、化学薬品などを使っていないきれいな畑を自分の子供たちに引き継ぎたかった、との想いを語りました。また、ブトウ本来のピュアな果実味が豊富なワインを造るためにも、ビオロジックによるブドウ栽培が一番であると考えたとのこと。
収穫は手摘みで、品種ごと、小区画ごと別々に行い、醸造もその区画ごとに分けて行っています。約2ヶ月間のマセラシオンおよびアルコール発酵はステンレスタンクで行い、天然酵母しか使用していません。
上の写真は、葡萄を逆円錐形の容器に入れて、天井から吊ったまま醸造タンクまで運ぶための装置です。タンクに入れる際、重力で落とすだけなので、葡萄に余計な圧力を加えず、果肉が痛まないそうです(最近よくワイン雑誌でみかける“グラヴィティー・システム”です)。
このプレス機は、シャトー・ペトリュスで開発されたプレス機を真似たという最新式プレス機。リュルトン氏によると、実は、プレス機というものは、19世紀のボルドーで使用されていた木製カゴが最も優れていたとのことで、それと同じ原理を応用しています。ただし、木製カゴだとバクテリアが湧いたり、葡萄が酸化したりするので、ステンレスで作り変えたそうです。空圧式プレス機の100分の1しか電気代がかからないそうです。
熟成は12ヶ月、100%新樽にて行います。シャトー・オー・ヌシェでは、フレンチオークとロシアンオークの樽を併用しています。ロシアやハンガリーの樽は、第二次世界大戦以前はよく使われていたそうで、現在、見直されています。澱にコンタクトしたまま4ヶ月熟成させ、1/4樽づつローテーションを行っています。また、破砕から醗酵タンクまでの移動にポンプを使わないようにして酸化を防ぐ等、非常に細かい配慮がなされています。香りと味わいが開くまで時間がかかる高級ワインです。ノンフィルターで瓶詰め。
このように、シャトー・オー・ヌシェでは昔ながらのビオロジックな栽培をする代わりに、醸造設備には最新のものを駆使しています。昔と違って、現代の有機農法は抽出技術においてテクニックがあり、昔のやり方と現代のやり方を融合させることで、新しい味わいが生み出せると語ってくれました。

シャトー・オー・ヌシェは、フランスの自然派ワイン雑誌『Vin bio』の表紙を飾ったこともあります。表紙の写真は、醸造所の中から、ワイナリーの庭を歩いている犬を撮ったものです。この雑誌の中でも、リュルトン氏は醸造上の工夫について力説されています。


